測定結果の公開方法の方針変更&2012年6月15日~8月15日の測定結果について


Qベクのオープン6月15日(金)から、測定結果の公開が大幅に遅れてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。

先週末、会員の皆さま(設立準備のため3,000円以上の寄付をいただいた方を含む)に「Qベク通信Vol.01」を郵送させていただきました。また、ホームページ上での公開も、今回を機に、これからは一週間単位をめどに随時公開していきたいと思っております。

当初は、会費をいただいている皆さま向けのものと、ホームページをご覧いただく不特定多数の皆さま向けのものと、公開する情報の範囲を差別化しようという方針でいました。「商品名を出すのか、出さないのか?」「生産者・メーカー名、販売店名を出すのか、出さないのか?」「製造日・賞味期限、ロット番号などを出すのか、出さないのか?」などなど、この2ヵ月半、スタッフ内で大いに悩み検討した結果、やはり区別することなく情報を公開しようということになりました。

正直なところ当初の見込みほど測定依頼は多くなく、Qベクの維持にかかる経費をどのように捻出するかという問題も抱えています。測定結果の公開内容を会員制度の特典にすることなく、違う形でQベクの会員制度を設計しなおそうと、1年スパンで検討していきます。また、測定料金の見直しも検討しています。

まず、測定結果を以下のpdfファイルで公開いたします。いろいろとご意見などいただけましたら、幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

Qベク測定結果120615-120815

久しぶりに測定ボランティア研修を開催!


測定器が納品された直後は何度か行っていたのですが、今日8月7日(火)、久しぶりに測定ボランティア研修を行いました!

7月から何度かシフトに入っていただいているKさん。先週初めて測定に来られ、本日2回目のYさん。これまで何度か別件で(笑)Qベクに来所しつつも、今回初めて本格的に測定の話を聞きに来られたIさん。飛び入り初参加のFさんの合計4名が参加。最近は、測定作業自体はほかのボランティアの方にお願いしていることが多く、私(本河)自身、実はかなり久しぶりの測定作業で、ちょっと戸惑ったりもしましたが(笑)、まあまあの出来(?)だったのではないかと思っています。今日はもともと午後1時からミーティングを予定していたのですが、4名ともミーティングまで参加していただきました。ありがとうございました!

Qベクの運営は、それぞれ仕事や活動を抱えながら測定のシフトに入っていただいていらっしゃる方が多く、まだまだ測定ボランティアが不足気味です。ボランティアしていただける方が増えれば、営業曜日や時間を増やすことも可能ですので、ぜひ次の研修の機会にはお越しください! まだ日程は決めてませんが、希望があれば、なるべくそれに合わせて行いたいと思いますので、測定研修希望の方は、info@q-bq.comまでメールをお寄せください!

※今日の研修の際、YCRMS(横浜市民測定所)さんが製作されたYoutube動画を利用させていただきました。16分の長さでよくまとまってますので、お時間ある方はぜひご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=nOkDTgHZlxc

『フードインク』上映会にブース出展してきました!


7月27日(金)、そぴあしんぐうで行われた『フードインク』上映会ブース出展してきました。今回、午前の部と午後の部と2回上映会があったのですが、その間の昼食の時間を「交流カフェ」として、Qベクをはじめ、新宮近隣で活動しているNPOなどがパネル展示をしたり、5分間のマイクアピールをさせていただきました。

5分のマイクアピールの時間以外に、Qベクだけ特別にもっと話す時間をいただくことができたのですが、主催の梅崎さんと行き違い(?)があって、当日会場で初めてそのことを知り、かなり慌てての追加のプレゼンとなりました(笑)。

6月15日以降の測定結果を持って行ってはいたのですが、まだ1か月半で、測定件数もそれほど多くなく、「測定結果から見えてくるもの」もまだボヤっとしているのが正直なところです。もっともっと測定件数を増やし、知見を深めていかねば…と改めて感じた今回のブース出展でした。

今回の機会を与えていただいた「地球のめぐみ」の皆さん、どうもありがとうございました。

「検出限界」について考える…。


本河@Qベク広報担当です。

今日17日(木)は「検出限界とは何か?」
ということを考えさせられた測定結果となりました。

まず、測定結果を先に書いておきましょう。
一言で言えば「すべて、検出されず」でした。
カッコ内の数字が「検出限界」です。単位はBq/kg。

ただ「数字」だけが一人歩きしてしまうと困りますので、
最後に考えたことをつらつらと書いていきますので、
そこまであわせてご覧ください。

◎おから(福岡県産大豆使用)504g 測定時間1000秒
 I-131 検出されず
 Cs-134 検出されず(<7.16)
 Cs-137 検出されず(<7.45)
 全Cs 検出されず(<10.33)

◎おから(福岡県産大豆使用)504g 測定時間2000秒
 I-131 検出されず
 Cs-134 検出されず(<5.16)
 Cs-137 検出されず(<5.08)
 全Cs 検出されず(<7.24)

→今回4000秒まで測っていませんが、
 時間が4倍にすれば、検出限界はだいたい2分の1になります。
 時間が2倍だと、だいたい√2分の1になります。

◎千葉県産ピーナッツ(殻つき)312g 測定時間1000秒
 I-131 検出されず
 Cs-134 検出されず(<12.34)
 Cs-137 検出されず(<12.56)
 全Cs 検出されず(<17.61)

◎千葉県産ピーナッツ(殻なし)581g 測定時間1000秒
 I-131 検出されず
 Cs-134 検出されず(<6.80)
 CS-137 検出されず(<7.15)
 全Cs 検出されず(<9.87)

◎千葉県産ピーナッツ(殻なし)581g 測定時間4000秒
 I-131 検出されず
 Cs-134 検出されず(<3.42)
 Cs-137 検出されず(<3.44)
 全Cs 検出されず(<4.85)

→2つ目と3つ目のデータは、測定時間が1000秒→4000秒となっています。
 すると、検出限界はだいたい「2分の1」となります。

 次に、1つ目と2つ目の違いですが、「殻つき」と「殻なし」の違いです。
 1Lのマリネリ容器に、殻つきだと312gしか入りませんでしたが、
 殻を剥けば当然、たくさん入ります。で、581gとなりました。
 「殻つき」か「殻なし」かが重要なのではなく、
 312g→581gの違いが、検出限界に関係しています。

◎お茶の葉(国産・カナダ産のブレンド)262g 測定時間1000秒
 I-131 検出されず
 Cs-134 検出されず(<13.84)
 Cs-137 検出されず(<14.68)
 全Cs 検出されず(<20.18)

◎お茶の葉(国産・カナダ産のブレンド)262g 測定時間4000秒
 I-131 検出されず
 Cs-134 検出されず(<6.83)
 Cs-137 検出されず(<6.89)
 全Cs 検出されず(<9.70)

→測定時間1000秒と4000秒との違いだけですが、
 やはり検出限界はだいたい2分の1になります。
 ※完全に乾燥させた状態での測定です。

◎大分県産干ししいたけ 180g 測定時間1000秒
 I-131 検出されず
 Cs-134 検出されず(<22.27)
 Cs-137 検出されず(<22.09)
 全Cs 検出されず(<31.37)

→完全に乾燥した状態で測りました。
 1L容器にそれなりに詰めたつもりですが、
 それでも180gにしかなりません。
 すると、どうでしょう~。
 なんと検出限界が20Bq/kg以上…。

 メーカー保証「1000秒で10Bq/kg」とあるものの、
 この数日間は比重が大きめのものを測定してきたこともあって、
 10以下の検出限界が示されて喜んでいました。

 しかし、今日測ったものが比重が小さいものばかりで、
 1000秒だと10Bq/kg以上の検出限界のオンパレードでした。

 「測定時間1000秒」のデータの
 全Csの検出限界だけをピックアップして、
 検体の重量が大きい順に並べてみます。

 ・ピーナッツ(殻なし) 581g → <9.87
 ・おから504g → <10.33
 ・ピーナッツ(殻つき) 312g → <17.61
 ・お茶の葉 262g → <20.18
 ・干ししいたけ 180g → <31.37

 つまり、検出限界とは「検体が何であるか」は関係なく、
 1Lのマリネリ容器に詰めた「検体の重量」が関係してそう…
 というのが想像できるかと思います。

で、今日のまとめです。

検出限界について話すとき、
ゲルマかNaIか…みたいな話をよくします。
たしかに測定器の種類・性能によりのはたしかです。
私たち市民測定室で購入している
「NaIシンチレーション」タイプの測定器は
ゲルマニウム半導体検出器よりも劣ります。

しかし、検出限界の値はそれだけでは決まりません。
測定時間や密度(重量)にも大きく関係していることが、
この数日間の測定練習で分かってきました。
最終的な測定結果は「Bq/kg」で出すので、
kgが大きいほうが精度は上がるわけです。

言い換えると
「重量が小さい検体を測るときにどうするか?」
が課題です。

ひとつの解決方法は、測定時間を長くすること。
しかし、長く測ればいい、というわけには
単純に行かない事情もあります。
(とりあえず今回、干ししいたけについては、
 夕方「測定時間12時間」でセットして帰りました。
 明日の朝の結果が楽しみです。)

もうひとつは「水増し」する方法。
干ししいだけだと「水に戻した状態」で測る、という意味です。
こうすれば重量が大きくなるので、表示される検出限界は下がります。
しかしこの方法で測ることに納得がいかない方もいらっしゃいます。

はてさて………。

※16日(水)の測定結果についてここで触れてませんが、
 この日も「すべて、検出されず」でした。
 ただ、この日は私(本河)は事務所に入っておらず、
 測定の場にいなかったという理由で触れていないだけです。
 別に測定結果を隠している、というわけではありません。

※「測定結果を公開していく」という方針は決まっているものの、
 具体的に「何の項目を」「どのように」とかは決まってません。
 いまは測定の練習期間ではありますが、
 Qベクのプロモーション的な意味合いで書いています。

※15日(火)の日記で書いていた水道水1L=1kgの結果ですが、
 12時間=43200秒の測定で「検出されず」でした。
 検出限界は、Cs-134…<0.54、Cs-137…<0.52、全Cs…<0.75。

(以上、文責:本河)

測定してみました!!~測定の流れを写真でご紹介!~


測定器到着から2日目。昨日も試しに熊本県産のブルーベリージャム1kg(N.D.=検出されず)を測ってみましたが、今日は朝から本格的に(?)測定の練習をしてみました。今日が実質、練習の1日目です。スタッフYさんが自宅近くのスーパーで買ってきた、大分県産生しいたけと、富山県産真いわし(なぜ「富山県産」なのかはツッコまないように(笑)!)の写真を使いながら、測定手順などをご紹介します。

生しいたけを角切りにします。

マリネリ容器に詰めていきます。

マリネリ容器の下から見た様子。真ん中に窪みがあり、測定時にはここに検出器が収まります。しっかり下まで詰めます。
が、、、切り方・詰め方があまく、1Lの容器に600gしか入らず…。ま、もともと600g=3パックしか買ってなかったこともあって、今日はこれ以上は測定できなかったのですが、明日、同じ生しいたけを買い足して、もっと細かく切り刻んで1kgくらい詰め込んで測ってみるつもりです。

測定器です(まだマリネリ容器をセットしていません)。中心部が検出器です。

マリネリ容器をセットします。

蓋を閉じます。

ちなみに、真いわしの場合は、骨が柔らかいこともあって、生身の姿で(?)でマリネリ容器に詰め込んでみました。(真いわしに限らず、検体が直接マリネリ容器に触れると、後々、誤差の原因になってしまうため、マリネリ容器にビニール袋をかぶせ、その中に検体を入れています。)

測定スタート。22秒後の様子。まだ「スペクトル」と呼べる段階ではありません。

約30分後。スペクトルの形が落ち着きつつあります。

同じ検体を使っても、1000秒(約17分)と4000秒(1時間強)とではスペクトルが段々と滑らかになっていく様子が見て取れました。滑らかになっていくということは、誤差が小さくなる=精度が上がるということを意味しています。測定時間を4倍にすると、精度が(検出限界が)約2分の1になるわけですが、実際に測定結果を見てみて、それを実感できました。

また、マリネリ容器にどれだけ詰め込めるか(1Lに入れる検体の重量をどれだけ大きくできるか)も精度に大きく関係しているということも実感できました。なので、上でも書きましたが、明日は生しいたけでそのことをもう一度確かめてみます。

ちなみに、今晩はQベクの水道水を12時間測定にかけて、帰ることにします。はてさて、福岡市の水道水は…??

最後に、皆さんが気になっているであろう測定結果ですが、生しいたけも真いわしも「N.D.(検出されず)」でした♪

検出限界値がセシウム134と137、そして合計とでそれぞれ出てくるので、どのように今後お伝えしていったらいいか検討しなければなりませんが、とりあえず今日はそのまま転載する形でお知らせします。

◎生しいたけ600g 測定時間4000秒
 I-131 検出されず(検出限界値が表示されていないのはなぜ…!?)
 Cs-134 検出されず(<3.07)
 Cs-137 検出されず(<3.05)
 全Cs 検出されず(<4.33)

◎真いわし950g 測定時間4000秒
 I-131 検出されず
 Cs-134 検出されず(<1.92)
 Cs-137 検出されず(<1.85)
 全Cs 検出されず(<2.67)
 ※ちなみにこの真いわしを1000秒で測定したのときのCs134、137、合計の検出限界値は3.94、3.97、5.59でした。

(文責:本河)

本日より事前予約スタート!


昨日5月14日(月)、無事の測定器が届きました。
本日5月15日(火)から、事前予約スタートです!

午前10時半ごろ、トラックが到着。

パーツごとに梱包されて届きます。
メーカーの方が組み立てていきます。

組み立て完了!

周辺機器一式もセットで届きます。

検体を入れる「マリネリ容器」です。
中心部分の円筒型の“窪み”がポイント!
この“窪み”に検出器部分が収まります。
このマリネリ容器に検体を1L入れて測定していきます。

【意見募集】会員制度について


連休中ではありますが、5月5日(土)14時から、Qベク事務所でミーティングを行います。

6月1日予定の測定開始に向けて、議論して決めていくべきことがまだまだ山積みですが、特に急いで結論を出さなくてはいけない問題のひとつが「会員制度」についてです。この数ヶ月間、会員制度について議論してきましたが、なかなか結論に至りませんでした。

連休中ということもあり、参加できない方も多いと思いますので、予め皆さまからご意見をいただけたらと思います。もちろん、初参加者の方も歓迎です!

これまで会議参加者で話し合っている内容は次のとおりです。

●「企業・団体会員 50,000円」「個人会員 10,000円」「通信会員 5,000円」の3段階とする。
※個人で5万円の人、企業・団体で1万円のところもあるので、会員名称を変えたほうがいいかもしれません。

●今年度は、設立カンパをいただいた方はその額を会費とみなす。振込用紙に「1口3,000円」と書いていたので、3,000円で振り込まれている方も多いので、今年度に限り3,000円で通信会員とみなす。

●「通信会員」の特典は、通信(測定結果)が届く。1ヶ月に1回~3ヶ月に1回の幅で検討中。現在の有力案は「2ヶ月に1回」か?

●「個人会員」の特典は「通信」「測定料金割引」「月5検体まで可」。

●「企業・団体会員」の特典は「通信」「測定料金割引」「月10検体まで可」「3検体分は無料」で検討中。

●「測定料金割引」の内容について、1割引(定率)か、定額か、ポイントが貯まると1回無料かとか、意見割れる。現在の有力案は、公表済みの「3,000円~6,000円」は会員価格という扱いにして、非会員価格を「5,000円(個人・持ち込み)~」にしては? という案です。要するに非会員は+2,000円をいただく、という案です。
※維持管理費を考えると、当初の3,000円を下回る価格は付けられないということで、値下げではなく、非会員を値上げするという方向で検討しています。
※差額2,000円は極力、会員になってもらうために差額を大きくしています。

以上、皆さまからご意見いただけますと幸いです。

【報告】静岡放射能汚染測定室・馬場利子さんを囲んでのお話し会 in 糸島・龍国寺


昨日4月30日(月・休)、静岡放射能汚染測定室の馬場利子さんを囲んでお話し会を参加してきました。Qベクからは4名が参加。場所は、糸島の龍国寺。「まだ、まにあうのなら」の甘蔗さんと、いとしま菜の花プロジェクトの松本亜樹さんのおかげでお話し会をもつことができました。ありがとうございました。(もともとは、馬場さんは29日・30日にレソラNTT夢天神ホールで開催された『生命フォーラム』のパネラーとして参加するために来福されました。)

静岡放射能汚染測定室は、もともとは1988年にチェルノブイリ事故を受けて浜松放射能汚染測定室としてスタート。2000年にいったん休止したものの、2011年6月に静岡放射能汚染測定室として再開しました。

代表の馬場利子さんが原発や放射能問題に関わったのは甘蔗さんの「まだ、まにあうのなら」に出会ってからだそうですが、その前から一主婦として、産直運動、農薬散布問題、食品添加物問題、ダイオキシン問題などに取り組まれていました。その活動の幅広さと知識の深さに頭が下がる思いでしたが、特に馬場さんがすごいのは、家庭・子どもを犠牲にすることのないライフスタイルでそれらの活動をずっと続けてきたこと。夜5時以降は必ず家族の時間にするとか、お昼12時に職場からいったん戻ってくるお連れ合いと一緒に昼食をとるとか、そういう家庭内の決まりごとを守りつつ、活動を続けてこられたそうです。

今回、放射能測定室のノウハウ(会員制度についてとか測定結果の公表の仕方とか)も教わることができましたが、「脱原発や放射能のことを“錦の御旗”にして、家庭などを犠牲にしてはいけない」「一人でもできること・続けられることを、楽しく・喜んでやる」というスタイルがとても印象的でした。

また、「測りながら、測ることの意味を学んでいった。それを学ぶのに3年くらいかかった。」という馬場さんの言葉に、市民測定室の奥深さを垣間見た気がします。肩肘張りすぎる必要もないと思いますが、これからQベクが取り組むことの意味を改めて感じることができました。